FX(Foreign Exchange)とは、ある国の通貨を別の国の通貨に交換する外国為替取引の一種で、円をドルに交換したり (ドル円を買ったり)、ドルを円に交換したりします(ドル円を売ったりします)。
損益
この取引では、次の3つで損益が決まります。
①為替変動(益にも損にもなる)
刻々と変動する為替レートによる損益。例えば、円をドルに交換した場合(ドル円を買った場合)、ドルの為替レートが上がれば利益を得ることができ、為替レートが下がれば損失を被ることになります。損益が確定するのは円に戻した(持っているドル円を売った)タイミングであり、 ドルに交換したままの状態で損益は確定しません。
②スワップポイント (益にも損にもなる)
金利に相当するもので、日々受け取ることができます。政策金利は国によって異なり、金利が低い国の通貨から高い国の通貨に交換した場合に利益を得ることができ、金利が高い国の通貨から低い国の通貨に交換した場合に損失を被ることが多いです。例えば、2024年時点においては円よりドルの金利の方が高いため、円をドルに交換している (買ったドル円を保持している) 間、交換した日から日々プラスのスワップポイントを受け取ることになります。また、逆にドルを円に交換している(売ったドル円を保持している) 間は、日々マイナスのスワップポイントを受け取ることになります。このスワップポイントの金額はFX会社によって異なり、また同じFX会社においても日々変動するため、詳細は各FX会社のHPなどで確認します。
③取引手数料(損にしかならない)
スプレッドと呼ばれる手数料のみを徴収するFX会社が主流ですが、それに加えて取引量に応じた手数料を徴収するFX会社もあります。 スプレッドとは、例えば円をドルに交換する(ドル円を買う)時とドルを円に戻す(ドル円を売る)時の為替レート差異です。下の画像のように、買レートと売レートには差異があり、この差異と取引通貨数を掛算した分の費用が、ドルに交換した際に徴収されることになります。(円に戻す時に再度スプレッドが発生することはありません)
FXで利益を得るためには、①為替変動か②スワップポイントで利益を得なければなりません。一般的には、FXの損益は①為替変動による影響が大きいですが、為替が安定している時には為替変動を気にすることなくスワップポイントによる利益を得続けることもできます。
必要資金
FXは証拠金取引の一種であり、FX口座に証拠金(資金)を入金して、証拠金に応じた為替取引ができます。個人口座で取引する場合、少なくとも取引量の4%の資金で取引ができるので、少ない資金で始めることができます。
例)1ドル150円の時に1千通貨のドル円取引をする場合
少なくとも6,000円(=150×1千×0.04)の資金が必要
ただし、最低限の資金で取引すると、為替が少しでも不利な方に動いた場合、一瞬で元手の資金が溶けるため、為替変動リスクを考慮して資金額に応じた取引量を決める必要があります。
その他特徴
- 基本的には土日を除いて24時間いつでも取引をすることができます
- 外貨の買ポジションだけでなく、売ポジションを持つことができるため、相場が下落している局面でも利益を狙うことができます
- その他、GMSクリック証券の「FXとは?取引の仕組みやメリット・リスクを初心者にもわかりやすく解説」なども参考になります